自分の車であるE250クーペに取り付ける予定で購入してあったユピテルのドライブレコーダー「ST-TW79d」ですが、2ヶ月越しでやっと取り付けをしましたので商品レビューをお届けしたいと思います。
ユピテル ST-TW79d
今回購入したのは2019年末に発売され、ユピテルの製品ラインアップの中では2020年4月現在では最新かつ最上位クラスに位置する「ST-TW79d」となります。
※「SN-TW79d」は「SN-TW80d」の実質後継機で「DRY-TW9100d」とほぼ同等の機種となります
こちらの製品は前後2カメラの製品でドラレコユニット自体には液晶モニタを持たないタイプ。したがって、データの確認はスマホまたはPCにて確認することになります。また、動作モードや操作なども簡単なものはフロントカメラユニット本体のボタンで操作できますが、その他はスマホの専用アプリから設定する必要があります。
電圧監視機能付電源ユニット「OP-VMU01」
また、今回は駐車中の録画機能をフルに使用するためにオフタイマー設定・車両バッテリー電圧監視機能付きの電源ユニットである「OP-VMU01」も購入しています。この電源ユニットを使用することにより、駐車監視中のバッテリ上がりを防ぎつつ、最大限の録画を行うことができます。
今回はこのユニットの設定にて「エンジンオフ後12時間以上経過」または「バッテリ電圧が11.6Vを下回る」という条件時に電源カットされるように設定しています。
車両への取り付け方法
こちらの製品は電源接続ケーブルが直結タイプになっているため、希望の接続方法によっては別途電源接続用ケーブル等を購入する必要があります。今回はヒューズ接続型のケーブルを2本購入し、上記のオプション配線図のようにそれぞれ常時バッテリ電源とACC電源へ接続しています。
駐車監視録画を使用せず、簡単に接続したい方はシガーソケット型の接続ケーブルを購入し、ACC電源との接続とするのが一番簡単かと思います。
録画画質はまずまず
さて、肝心の録画画質ですが、本製品はフロントがFHDである1920×1080P、リアカメラがHDである1280×720Pとなっています。現在は4KFHDやUHDといった高解像度の製品も海外製品を中心に販売されていますが、SN-TW79dにおいては撮影素子の大型化やソニー製センサーを使用したSTARVISなどにより高画質化を図っています。
それでは日中と夜間の動画のスクリーンショットをそれぞれ見ていただきたいと思います。全体的にはすごく高解像度で綺麗という印象はないものの、通常であれば十分な画質といったところでしょうか。
まずは、日中のフロントカメラ。こちらは解像感、コントラストなども十分と言った感じですれ違いの対向車のナンバーも一時停止してみればはっきりと確認することができます。HDR機能により白飛びなどもバランス抑制されており、バランスの良い印象です。
続いてリアカメラ。解像度がフロントに対して低いという点と取り付け車両のリアガラスがかなり濃いスモークガラスと言うこともあってか、フロントに比べるとかなり解像感は低下しています。また、後続車のナンバーも近ければ判読可能ですが、フロントに比べると鮮明度は低下します。
そして、夜間の映像。この日は雨模様ということもあり若干条件が悪いですが、鮮明度は悪くありません。しかし、夜はヘッドライトと明かりのない周りの風景などとの輝度差が激しいため、HDR機能をもってしても白飛びの個所などが多く見られます。
画像をご覧いただいてもお分かりの通り、前走車のナンバーなども自車のヘッドライト反射が強く、全く判読できません。これは対向車のナンバーにおいても同様ですので、夜間に関しては駐車場での停車状態などでない限りは、他車のナンバー判読はできないと思った方がよいかと思います。
最後に夜間のリアですが、こちらは画質的にも正直かなり厳しいものがあります。先にも書いた通り、リアガラスのスモークがかなり濃いということもあるとは思いますが、今回の動画では文字類の判読はほぼ不可能です。こちらが停車しているときに追突された、などの状況証拠として使える程度でしょうか。
スマホおよびPC専用ビューワー
冒頭に述べた通り、本製品はモニタをカメラユニットに搭載していないためにスマホまたはPC用の専用アプリで動画を確認することになります。(動画データをダウンロードした後に汎用アプリで再生することは可能)
上の画像はPC用の専用ビューワでこちらは、GPS情報を記録した動画とは別のファイルを一緒に読み込むことによってGoogleMapとの連動表示や速度、XYZの3方向のGセンサー数値なども合わせて表示できます。
スマホアプリも自分のスマホでは特に問題もなく使えましたが、APPストアのレビューを見ると、スマホの機種や性能によってはまともに動かないなどの相性があるようですので、できれば事前に情報収集・確認した方がよいかもしれません。
製品全体としての評価
製品全体としては日本製で定番のユピテルさんの製品ということもあり、サポート含め安心して使えるというのが一番のメリットかと思います。機能性能については特別「スゴい!」と感じる点はあまりないものの、大きな不満点もなく過去の製品から正常進化している製品だと思います。
画質においては海外製製品の同価格で、より高解像度の製品もあるためスペック至上主義だったり、マニュアルの不親切さなどを自己解決できる方は海外製品の中から探す方がよいかもしれません。ただ、一般の方はユピテル製品の安定感・安心感みたいなものは他に代えがたい魅力かと思います。
なお、YouTubeチャンネルでも「開封編」「取付編」「レビュー編」の3部作に分けてこの「SN-TW79d」の紹介動画をアップしていますので、ぜひサンプルの録画データなどもご覧いただければと思います。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。