今回は、意外と完璧に知っている方は多くないと思われる、ナンバープレートの表記についておさらいしてみようと思います。表記内容について詳しく見ていくと、意外と内容盛りだくさんなので、2回に分けてお届けします。
ナンバープレートの正式名称
正式には登録車(軽自動車以外の自動車)に取り付けるものを「自動車登録番号標」と言い、軽自動車に取り付けるものは「車両番号標」と言います。
ナンバープレートの色
それではまず、ナンバープレートと文字の色についてです。これは全部で4パターンと多くないので、よく分かっている方も多いかと思いますが、以下のようになっています。
普通・小型・特殊 | 軽自動車 | |
自家用 | 白地に緑文字 | 黄地に黒文字 |
営業用 | 緑地に白文字 | 黒地に黄文字 |
地名の表記
続いては、プレートの上部左側にある地名の部分です。これはナンバーを発行した管轄陸運局の支局毎に決定されます。2006年10月10日以降に新たに追加されたご当地ナンバー29種類を含め、2018年4月末現在では117種類の地名表示が存在しています。ちなみに地名表記の書体は統一されておらず、地域ごとに異なる書体だったりします。
また、この地名表示に関連して、ナンバープレートは使用の本拠(住所地や車庫など)を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所で登録しなければならないのですが、引っ越しなどで使用の本拠を変更した場合は、ナンバープレートを変更しなければなりません。(ただし、市町村合併で管轄の運輸支局・自動車検査登録事務所が変更された場合等は除く)。もし、使用の本拠を移したにもかかわらず、変更を行っていない場合には道路運送車両法違反となり、罰金刑の対象となったり、リコールの際の案内が受けられなかったりする可能性があるので注意が必要です。
都道府県 | 地名表示 | ||||
1 | 北海道 | 札幌 | 函館 | 旭川 | 室蘭 |
釧路 | 帯広 | 北見 | |||
2 | 青森県 | 青森 | 八戸 | ||
3 | 岩手県 | 岩手 | 盛岡 | 平泉 | |
4 | 宮城県 | 宮城 | 仙台 | ||
5 | 秋田県 | 秋田 | |||
6 | 山形県 | 山形 | 庄内 | ||
7 | 福島県 | 福島 | 会津 | 郡山 | いわき |
8 | 茨城県 | 水戸 | 土浦 | つくば | |
9 | 栃木県 | 宇都宮 | 那須 | とちぎ | |
10 | 群馬県 | 群馬 | 前橋 | 高崎 | |
11 | 埼玉県 | 大宮 | 川口 | 所沢 | 川越 |
熊谷 | 春日部 | 越谷 | |||
12 | 千葉県 | 千葉 | 成田 | 習志野 | 袖ヶ浦 |
野田 | 柏 | ||||
13 | 東京都 | 品川 | 世田谷 | 練馬 | 杉並 |
足立 | 八王子 | 多摩 | |||
14 | 神奈川県 | 横浜 | 川崎 | 湘南 | 相模 |
15 | 山梨県 | 山梨 | 富士山 | ||
16 | 新潟県 | 新潟 | 長岡 | ||
17 | 長野県 | 長野 | 松本 | 諏訪 | |
18 | 富山県 | 富山 | |||
19 | 石川県 | 石川 | |||
20 | 福井県 | 福井 | |||
21 | 岐阜県 | 岐阜 | 飛騨 | ||
22 | 静岡県 | 静岡 | 浜松 | 沼津 | 伊豆 |
富士山 | |||||
23 | 愛知県 | 名古屋 | 豊橋 | 三河 | 岡崎 |
豊田 | 尾張小牧 | 一宮 | 春日井 | ||
24 | 三重県 | 三重 | 鈴鹿 | ||
25 | 滋賀県 | 滋賀 | |||
26 | 京都府 | 京都 | |||
27 | 大阪府 | 大阪 | なにわ | 和泉 | 堺 |
28 | 奈良県 | 奈良 | |||
29 | 和歌山県 | 和歌山 | |||
30 | 兵庫県 | 神戸 | 姫路 | ||
31 | 鳥取県 | 鳥取 | |||
32 | 島根県 | 島根 | |||
33 | 岡山県 | 岡山 | 倉敷 | ||
34 | 広島県 | 広島 | 福山 | ||
35 | 山口県 | 山口 | 下関 | ||
36 | 徳島県 | 徳島 | |||
37 | 香川県 | 香川 | |||
38 | 愛媛県 | 愛媛 | |||
39 | 高知県 | 高知 | |||
40 | 福岡県 | 福岡 | 北九州 | 久留米 | 筑豊 |
41 | 佐賀県 | 佐賀 | |||
42 | 長崎県 | 長崎 | 佐世保 | ||
43 | 熊本県 | 熊本 | |||
44 | 大分県 | 大分 | |||
45 | 宮崎県 | 宮崎 | |||
46 | 鹿児島県 | 鹿児島 | 奄美 | ||
47 | 沖縄県 | 沖縄 |
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地名の後の3桁の数字
今回最後の説明は、地名の後の3桁の数字について。これは「分類番号」と呼ばれ、昔は2桁でしたが、現在は3桁となっています。3桁の番号の上1桁は、普通乗用車や小型貨物車など、自動車の用途や大きさなどを表し、下2桁は4桁のナンバーが「一般払い出し番号」か「希望番号」か等によって変わってきます。下2桁の番号の払い出しルールは下記のようになっています。
【一般払い出し番号】
下2桁の数字が小さい順(×00から)に払いだされます。
下2ケタの番号 | |
軽自動車以外 | ×00~×09 |
軽自動車 | ×80~×82 |
【希望番号】
上1桁が1~3のナンバーと4、5、8の軽自動車以外のナンバーは、希望番号の場合「×30」から払い出しが開始されます。その後「×98(1~3ナンバー)」または「×79(4、5、8ナンバー)」まで到達した際に、「×10」から「×29」までが使用されます。
なお、「×99」は抹消登録用に使用されるので、払い出しがされる事はありませんが、軽自動車の場合は、ひらがなの「ろ」が抹消登録用に使用されるため、「×99」までが使用されます。
上1桁の番号 | 下2桁の番号 |
---|---|
1~3のナンバー | ×10~×98 |
4、5、8のナンバー | ×10~×79まで |
4、5、8のナンバー(軽自動車) | ×83~×99まで |
6、7のナンバー | ×00~×79まで |
6、7のナンバー(軽自動車) | ×83~×99まで |
ちなみに、4ナンバーと5ナンバーについては全ての番号が払い出されると、4ナンバーは6ナンバー、5ナンバーは7ナンバーへと移行します。
次回は、ひらがな一文字の部分と4桁の数字について書きたいと思います。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。