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動画 試乗・インプレッション

マツダ CX-3 特別仕様車「ノーブルブラウン」(6MT)試乗・インプレッション

マツダ CX-3 特別仕様車ノーブルブラウン

マツダのコンパクトSUV「CX-3」に試乗してきました。今回試乗したモデルは、昨年2016年10月に発表、11月より販売されているマイナーチェンジ後の特別仕様車「Noble Brown(ノーブルブラウン)」、しかも4WDの6速マニュアル車です。ボディは「マシーングレープレミアムメタリック」。恐らくかなりレアなグレード、カラー、ミッションの組み合わせの車両を雪がたっぷり残る高原で試乗させてもらいました。

特別仕様車「Noble Brown(ノーブルブラウン)」

マツダ CX-3 特別仕様車ノーブルブラウン

既にマイナーチェンジを2度実施、初期モデルと比べるとCX-3には下記の機能・装備が標準装備として追加されています。走行性能に関するものから安全性能、静粛性に関するものまで、様々な点で商品力が高められていることが分かります。

【走行性能関連】
・G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)
【安全性能関連】
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
【静粛性関連】
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・ナチュラル・サウンド・周波数コントロール
【快適装備】
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ(改良版)

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そして、特別仕様車ノーブルブラウンでは、主にインテリアが専用仕様となっています。全体にインテリアがブラック、ブラウン、グレーの3色でコーディネイトされており、ダッシュボードやドアトリムなどにはブラウンやグレーの合成皮革、エアコン吹き出し口やメーターリング、各種パネルにはサテンクロームメッキが用いられています。シートは、ブラウンのナッパレザーと合成皮革「グランリュクス®」のコンビシート。

とにかく、全体的に非常に質感の高いインテリアに仕上がっており、BMWやメルセデス、アウディなどのエントリーモデルと比べても引けを取りません。むしろ、それらのモデルのベースグレードと比べたら、CX-3特別仕様車の方が上質感があるのではないでしょうか。

マツダ CX-3 特別仕様車ノーブルブラウン

また、今回の試乗車は4WDモデルとなるため、ヘッドランプウォッシャーやヒーテッドドアミラー、リアフォグなども標準装備されます。ヘッドランプウォッシャーは、今回初めて動作するところを見たのですが、ヘッドライト下部から吹き出し口がスライドして飛び出し、かなりの勢いでウォッシャー液を吹き出します。あまりの勢いに笑ってしまうくらい。動画内でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

全てに優等生感あふれるCX-3

マツダ CX-3 マシーングレープレミアムメタリック(撮影:筒木猛)

© 2017 筒木 猛(Takeshi Tsutsuki)

それでは、実際に試乗してみての感想です。試乗し終えてまず思ったのが、とても乗り安くてこれといった不満が無い車、ということです。すごく特徴的で尖った部分というのはないかもしれませんが、全てにおいて優等生。「走る・曲がる・止まる」という車の基本性能も申し分ないですし、各種機能・装備の関係も十分かと思います。以下、もう少し詳しく感想を書かせていただきます。

まずは、走行性能。CX-3はマツダが誇るクリーンディーゼルエンジンのみの設定となっているのですが、1.5Lのコンパクトエンジンは最大出力105ps/最大トルク27.5kgf・mを発生し、街乗りをメインとするには必要十分。今回は、高原のアップダウン激しい試乗コースでしたが、それでもアクセルを踏み込めば、坂道もぐいぐい登っていきます。G-ベクタリング コントロールによる恩恵によるものか、コーナリングも非常に安定感がありますね。

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ベースのATモデルだと、過去の試乗で出力が若干マイルドなフィーリングだったのですが、今回の6MTは回転数を自在に操れるので、パワフルに感じることができました。マツダが提唱している車との一体感を楽しむには、マニュアル車というのはいいかもしれませんね。

ちなみに、このCX-3のマニュアル車ですが、クラッチも軽めで誰でも運転しやすいと思います。スポーツ系のしっかりしたクラッチが好みの方には少々物足りないかもしれませんが。しかし、シフトノブの操作感はロードスターほどガチガチでなく、ほどよいスポーティー感があり私は好きでした。

安全性能・快適装備も充実

マツダ CX-3 マシーングレープレミアムメタリック(撮影:筒木猛)

© 2017 筒木 猛(Takeshi Tsutsuki)

安全装備も「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」が歩行者検知も可能になったり、作動速度域も拡大したりと使い勝手が向上しています。また、LEDヘッドライトのハイ・ロー自動切替機能も非常に便利です。後方死角の安全性を確保するブラインド・スポット・モニタリングなどもいいですね。

乗り心地や静粛性もかなりいいと思いました。静粛性は、実質的に上位モデルにあたる新型CX-5と比べても同等レベルを実現しています。また、乗り心地も快適。足周りは硬すぎず柔らかすぎず、しなやかな仕上がりではないでしょうか。今回の試乗車両は実際のオーナーさんの車両なのでタイヤやホイールが標準のものと違いましたが、不快な突き上げ感もなく、かといってふにゃっと柔らかすぎることもなく、非常にバランスの良い足周りだと思いました。

コンパクトなボディーサイズは非常に扱いやすく、大きな車を運転するのはちょっと怖いという方でも、安心して乗れるかと思います。シートも調整幅に余裕があり、乗り心地もいいですね。

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どなたにもおススメできる優等生

今回、マイナーチェンジ後のCX-3に乗ってみての感想は、最初にも書いたとおり、全てにおいて平均点以上の優等生という事です。アクセラやCX-5等では標準装備が多い「自動防眩ルームミラー」がなかったり、安くない車なのだからどうせならそれも・・・という些末な不満は一部ありましたが、それ以外には車そのものの出来として特に不満らしい不満は見当たりませんでした。

ボディーサイズによる積載量の限界だとか、クラス的にどうしようもない部分さえオーナーさんのニーズに合えば、どなたにもおススメできる車かと思います。

試乗動画もアップしていますので、よろしかったら、こちらもぜひご覧ください。

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