2018年6月15日、BMWグループは最高のパフォーマンスと最上のクオリティを併せ持つ同社の最上級クーペとして「8シリーズクーペ」を発表しました。
20年ぶりの復活となるBMW 8シリーズ
BMW 8シリーズは、1976年に発売され「世界一美しいクーペ」と言われた6シリーズ(E24)の事実上の後継モデルとして、1989年のフランクフルトモーターショーで発表されました。ヘッドライトにはリトラクタブルタイプが採用され、ボディはBピラーを持たないハードトップスタイルでした。
しかし、日本市場ではボディサイズの大きさに見合わない小さめのトランク容量など、価格に見合った価値を提供できず不人気だったため、実車を見たことがある方も結構少ないのではないでしょうか。
その後1999年3月に生産終了となり、その後は再び事実上の後継として6シリーズ(E63)が約14年ぶりに発売されました。
最上級クーペとして復活
そんな8シリーズが約20年ぶりに復活となるわけですが、今回BMWは8シリーズを同社の最上級のクーペと位置付けています。最高のパフォーマンスと最上のクオリティ、そしてスポーティかつエレガントが約束された、現時点で全てが最上のモデルなのです。
そんな8シリーズの特長を表す訴求文句としてBMWは「アスリートの気質 紳士の気品」「純粋なパワー 完璧な精度」「全てが最先端」「隅々まで完璧なディテール」などを挙げています。
2017年のコンセプトカーと比べると
日本では2017年の東京モーターショーでは、コンセプトカーとして公開された8シリーズクーペですが、デザイン的には現行モデルの流れをくむ現実的なデザインとなりました。コンセプトカーでは、先端ですっと落ち込む曲線を描くフロントオーバーハングや鋭い造形のヘッドライトが印象的でしたが、それが無くなってしまったのは個人的には少々残念です。
欲を言えば、コンセプトカーのデザインをもっと取り込んで欲しかった所ですが、それでも今回発表された8シリーズはBMW現行モデルの中でも最も美しい車と言えるかと思います。
新型8シリーズのトピック
それでは、新型8シリーズのトピックを見ていきましょう。まずはボディサイズを活かした低く伸びやかなクーペのフォルムとデザイン。現行6シリーズと雰囲気は似ていますが、よりスポーティーでダイナミック、そして新しさを感じるエクステリアとなっています。
ただし、全長に関しては現行6シリーズクーペ(F13)が4,895mmであるのに対し、新型8シリーズクーペは4,843mmと5cmも小さくなっているのは少々意外でした。また、新型8シリーズの登場により、現行の6シリーズは過去と同様に一旦販売終了するとも言われています。
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そして、そのボディーに搭載されるのが最大出力530ps/最大トルク76.5kgmを発生する4.4リッターのV型8気筒ツインパワー・ターボ・エンジン。0~100km/h加速3.7秒、最高速250km/hのハイパフォーマンスを発揮します。
そして、現行6シリーズにはない4輪駆動システムBMW xDriveも搭載されました。xDriveはスポーティーさを重視するBMWらしく、リヤにより大きな駆動力を配分します。
インテリアも更に上質感を実現しました。センターコンソールのシフトノブはアストンマーティンのクリスタルキーを連想させるようなガラスを多用したデザイン、そして10.25インチの大型液晶ディスプレイも目を引きます。
また、シートをはじめとしたインテリアには上質なメリノ・レザーが用いられカラーはブラック、コニャック、ホワイトから選択することが可能です。話が愛車の6シリーズ グランクーペもかなり高級感はある方だと思いますが、それと比べても格段に高級感が増していると感じさせます。
気になる価格は?
以上のようにかなり魅力的な8シリーズ。i8は別としても同社の最上級クーペという事もあり価格も相応になりそうですが、現時点で現地価格でベースモデルが約10万ユーロ(6/26時点で約1300万円)からと言われています。
現行6シリーズクーペ(F13)が1,100万円からということを考えると、ものすごく高いというほどでも無い気はしますが、それでも日本での価格は1,500万円くらいにはなってしまいそうでしょうか。
6シリーズ グランクーペを気に入って乗っている自分としてはかなり欲しい車筆頭となりましたが、いかんせん並または並の下くらいの稼ぎしかありませんので、まずは5年後くらいの中古車購入を目指して頑張りたいと思います(笑)
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。