国土交通省が平成29年2月7日に、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令の公布をしました。
これは、高速道路に路線番号を付すことによりわかりやすい道案内の実現を目指す「高速道路ナンバリングの実現に向けた提言」(平成28年10月24日高速道路ナンバリング検討委員会とりまとめ) 、本線への入口の誤認識による逆走等の予防の必要性、スマートICの利便性向上の必要性等を踏まえでのもので、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」(昭和35年総理府令・建設省令第3号)の一部を改正したものとなっています。施行は2月14日。
改正の概要は?
今回の「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の一部改正の概要は、以下の5項目となっています。以下、国土交通省の発表資料からの引用です。
1.「高速道路番号」の標識の新設
高速道路の路線番号を案内する標識を新設します。
2.一般道路上の案内標識における高速道路の表示方法の変更
一般道路上の「方面及び方向」等の案内標識において、下図のとおり高速道路番号
を表示できることとします。
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3.「サービス・エリア又は駐車場から本線への入口」の標識を新たに規定
サービス・エリア又は駐車場から本線へ進入する際の入口の誤認識による逆走等の予防のため、英語表記の適正化を含め、本線への入口を示す標識を新たに規定します。
4.スマートIC関係の標識を新たに規定
スマートICの利便性向上や非ETC車の誤進入による逆走等の予防のため、英語表記の適正化も含め、「入口の方向」、「方面及び出口の予告」等の案内標識において、当該出入口が「ETC専用」である旨等を表示できることとします。
5.高速道路上の案内標識における行き先地名表示の特例
出口ICの間違いによる逆走等の予防のため、高速道路上の「方面及び出口の予告」等の案内標識において、必要に応じて、出口と方面を分離して下図のとおり表示できることとします。
日本の高速道路案内表示は遅れている?
今回、上記のように道路標識に関する命令が一部改正されたのですが、実は日本の道路標識はグローバルスタンダードに対して遅れていると言われていました。世界的に見ると、高速道路の標識に路線番号等が表記されているのは当たり前なのですが、日本では首都高速や阪神高速、名古屋高速などでは路線番号が割り当てられているにもかかわらず、NEXCOや本四連絡橋会社が管理する都市間高速道路では路線番号が割り当てられていないのです。
実際に皆さんも高速道路を走行される際に案内標識を見ていただきたいのですが、都市間高速道路の路線案内表示は「東名」「名神」などの路線名表示になっていることがほとんどかと思います。これは特に日本語も十分に読めない、地名も分からない海外の方に対しては不親切で、世界中から外国の方が訪れる東京オリンピック開催が決まった現状では、早急に改善するべきでしょう。
日本のような島国は自動車で隣接国と行き来するようなことが無いため、今までは日本の道路事情や道路標識もガラパゴス化していたと言えるかもしれませんね。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。