ここのところ雪も各地で多く降り、いよいよ真冬のシーズン到来です。
降雪地域だと当然冬はスタッドレスタイヤに履き替えるのでノーマルタイヤは春まで保管。逆に雪の降らない期間はスタッドレスタイヤを保管する状態になります。
そんな使用しない間のタイヤの保管について注意しなければいけない点はどんなことでしょうか?
タイヤは様々な原因により劣化する
タイヤは皆さんご存知の通りゴムでできている訳ですが、ゴムは様々な要因により劣化していきます。買ったばかりの新品のタイヤは、触ったり押したりすると柔らかくて弾力があるのが分かりますが、径年とともに程度の差こそあれ、硬くなり弾力も失われます。
では、そういったゴムの劣化を特に進行させてしまう原因は何でしょうか。まずは、ゴムを劣化させてしまう大きな原因をいくつか挙げてみたいと思います。
1.直射日光
ゴムは紫外線により劣化します。したがって、直射日光が当たる場所などに長期間置いておくと、ゴム表面が劣化しヒビ割れが発生します。
また、ホイールに装着したままのタイヤにはかなりの内圧がかかっていますので、ゴムが劣化するとその内圧で更にゴムに負担がかかります。それによりヒビ割れも進んでしまいます。
2.油や熱
ゴムは油を吸収する性質を持っているため、油分に触れるような場所では油を吸収して劣化が早まります。また、暖房の近くなどで熱の影響を受けることもゴムを劣化させます。
3.水分
タイヤ内側に水が入ると、スチール素材のベルトが使われているラジアルタイヤはスチールベルトが錆びる原因となります。水分がかからないに気を付けましょう。
4.洗剤やワックス
洗剤やタイヤワックスなどを使用した過剰な清掃は、タイヤ表面を傷めやすい上にサイドウォールを中心に「オゾンクラック(亀裂)」を発生させます。保管前にはタイヤワックスなどをよく洗い流し、乾いた布でよく拭きましょう。
5.オゾン
モーターやモーター使用機器、バッテリーなど、腐食性が高いオゾンが発生する機器の近くで長期間保管するとヒビ割れなどの劣化が起こります。電気火花がでる装置の近くなどは避けましょう。
6.縦置き、横積み
ホイールなしの場合は、横積みだとサイド部分が傷みやすくなります。ホイール付きの場合は、縦置きだとホイールの重量で接地面が変形しやすくなります。
タイヤの理想的な保管方法は?
上記を踏まえ、タイヤを長期保管する場合は下記の点に気を付けて保管していただくのが良いかと思います。簡潔にポイントを箇条書きにしますので、ぜひ覚えておいてください。
1.タイヤワックスなどが付いている場合は、しっかり洗浄して乾かす。
2.直射日光を避けた冷暗所に保管する。
3.水分や油分が付かない場所に保管する。
4.熱源やオゾンが発生する機器の近くには置かない。
5.ホイール付での保管の場合、空気圧を3/1~半分程度抜く。
6.ホイール付は横積み、ホイールなしのタイヤ単体は縦置きで保管する。
7.可能であればタイヤカバーを掛け、水分や汚れが付かないようにする。
以上を実践していただけば、タイヤの劣化は最小限に抑えられると思います。タイヤは安い買い物では無いので、ぜひ上記をなるべく多く実践して長持ちさせてくださいね。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。