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カーライフ 雑学

年式や距離に騙されない、失敗しない中古車選び②

アストンマーティン V8ヴァンテージ

前回の記事「年式や距離に騙されない、失敗しない中古車選び①」から時間が経ってしまいましたが、今回はその続きを書きたいと思います。前回、年式と走行距離だけで中古車の良し悪しは判断できないという事を書きましたが、今回はそういった中古車選びの良し悪しを判断するための要素や私自身が購入した失敗物件について書きたいと思います。

距離や年式以外に大事な判断材料

マツダ アテンザ

前回の記事で単純に走行距離だけで車のコンディションの良し悪しは分からないという事を書きましたが、そういった点を見抜くために有効なのが点検整備記録簿の有無です。点検整備記録簿は、その名の通り車両の点検や整備・車検などが実施された場合にその点検内容や修理内容などが記録されます。

したがって、点検整備記録簿がきちんと残っていると、その車両がいつディーラーや整備工場に入庫し、定期的に点検が実施されていたか、また何か不具合や故障で修理歴があるかなどを知ることができます。

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これらの情報から整備点検が定期的にきちんと実施されていた車両であれば、故障のリスクなどは格段に低くなり、安心感も増します。また、中古車販売店の管理車両(そのお店の顧客から直接下取り買取した車両)であれば、前のオーナーがどんな乗り方をしていたかなども教えてもらえたりする事もあります。

前回の記事にも書いた、「距離はいっているけど、高速多用の乗り方だった」などの情報はそういった形で得ることができます。ちなみに画像のアテンザは、5年で20万km以上の超過走行車で激安購入した車両ですが、正規ディーラー管理車両でメンテナンスもしっかりしていたので、機関系も非常に好調な車でした。

過去に不具合があった中古車

マツダ RX-8

それでは、過去に実際に私が体験した事例をちょっとご紹介します。まずは、この画像のマツダ RX-8。こちらの車は走行距離約6万km、修理歴有という事だったものの、かなり安かったのでつい購入してしまった車です。

購入直後からプラグがカブってエンジン始動がうまくいかないなど最初から不安を感じる車だったのですが、しばらく後に圧縮を測ったらかなり危険レベルということが判明、そして半年経過した後にエンジンブローして廃車となりました。

ロータリーエンジンはかなり特殊な部類に入るので、こういう事もある程度は覚悟していたものの、さすがに6万kmでエンジンブローはレアケースかと思います。多分、前オーナーたちの整備状況もよくなかったんでしょうね。

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そしてもう1台はBMWのZ4。こちらは、色やスタイリングに一目惚れして購入した車ですが、購入後に行きつけの店で整備点検をしてもらったところ、なんとスタビライザーが無いということが発覚しました。どうやら、社外品の高価なスタビが付いていたものを前オーナーが取り外してそのままにしたのではないかと推測されました。

また、シートも見た目は純正だったのですが、そのシートはなんとアメリカ仕様の日本国内不適合品。そのためシートベルトコンピュータが適合せずエラーが出てしまうため、車検に通らないという始末。こちらもどうやら社外シートが付いていて、いい加減に見た目だけ純正戻しをしたといったところでしょう。

上記のこんな欠陥車をつかまない為に、以下に個人的に思う注意点を書いてみたいと思います。

中古車購入の際に気を付けたいポイント

BMW Z4 3.0i

1.なるべく整備記録簿がきちんと残っている車を選ぶ
これは先に述べたとおりで、車のコンディションをよく知るために一番手っ取り早い方法です。また、修理歴ありの車でも記録簿により大きな支障が無いかどうかを知ることができますので、その内容によっては良い車を割安で買える事もあります。

また、可能な範囲で前オーナーの乗り方なども情報収集してもらいましょう。ちなみに私が以前購入したアストンマーティン V8ヴァンテージは過去3名のオーナーの記録簿がほとんど残っていたため、過去にどんな修理や部品交換が行われたか知ることができ、とても役に立ちました。

中古車サイトの情報に「ワンオーナー」という項目もありますが、こういった過去の記録がしっかり残っていればワンオーナーでなくても全然問題は無いかと思います。

2.極力試乗をさせてもらう
中古の場合、現車確認になるためナンバーが切られていると公道試乗がどうしてもできないケースが出てきてしまいますが、それでも駐車場内などクローズドの場所で駐車場の車庫入れ程度はさせてもらった方がいいかと思います。試乗をかたくなに断る場合は、何かばれたら困る不都合があると疑った方がいいかもしれません。

3.車に詳しい人に同行してもらう
前述のスタビが付いていない等のケースは、よほど車に詳しくないと分からない事です。したがって、車を下見する際にはできれば車に詳しい知人・友人に同行してもらい一緒にチェックしてもらいましょう。ただし「自称車に詳しい人」も中にはいるので要注意です。

また、カスタム・改造を多くしている車は酷いコンディションの車がよくありますので、より一層の注意が必要です。車に詳しくない方はカスタムカーには手を出さない方が無難かと思われます。

4.値付けの理由を聞く
中にはすごくお得感がある価格の車もありますが、安いのには何か理由があるはずです。通常は高く売れないから安く売る訳ですので、何かネガティブな理由がある可能性が高くなります。

ただし中には、自社買取だから安く出せる、期末で在庫を処分したい、などのまっとうな理由の場合もあるので、その辺の理由はなるべくはっきりさせましょう。安い理由を言わない店舗は、何かやましい事があるとみて利用しない方が賢明かもしれません。

5.ショップ店員が車を好きか
個人的にはここが結構重要なのですが、自分が欲しい車の話題で一緒に盛り上がれる場合は、安心感がかなり増します。またアフターのお付き合いもしやすいケースが多いのではないでしょうか。

逆にこちらが欲しい車について話しても、自分が売りたい車でないと「その車は止めた方がいい」など否定してきたりする店員は信用しない方がよいかと思います。

 

以上、2回に渡って色々と書いてみましたが、参考になりましたでしょうか。皆さんも中古車購入検討の際にはコスパの高いお得な中古車をぜひゲットしてくださいね!

>>年式や距離に騙されない、失敗しない中古車選び①

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