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マツダ 新型CX-5(ディーゼル、ガソリン)インプレッション【試乗編】

ガソリンモデルとディーゼルモデルの違い

マツダ 新型CX-5

今回、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのモデルを試乗しましたが、一番大きく違いを感じたのは、コーナリング時のフィーリングの違いでした。ディーゼルモデルは、エンジンおよびその補機類などでガソリンモデルよりも約70kgほど車両重量が重いのですが、その重量増の要因がほとんどエンジンルーム内に収まっている為、前軸重が重くなってしまっています。

試乗したコースはワインディングの上り下りという感じだったのですが、荷重がフロントにかかりがちな下りでは特にその傾向が顕著に出ていたと思います。ディーゼル車はきつめのカーブでアンダーステア傾向が強く、またカーブに差し掛かる前後でガソリンモデルより僅かに挙動が安定しない気がしました。それと比べると、ガソリンモデルの方がステアリング一定でスーッと綺麗に曲がっていく気がします。

パワーに関しては、先代のガソリンモデルが排気量2Lのみだったのに対し、新モデルでは184馬力(4WD)または190馬力(2WD)を発生する2.5Lエンジンも投入されたため、2.5Lエンジンであればトルクこそディーゼルに負けるもの最高出力ではむしろディーゼルを上回るようになりました。しかし、高速道路など直進が多く、ある程度の速度域で走る場合には重量のあるディーゼルの方が安定したフィーリングかもしれません。また、燃費に関しては、ディーゼルが平均で2~3km/Lあたり優秀のようです。

ガソリンモデルか、はたまたディーゼルモデルか!?

マツダ 新型CX-5 エターナルブルーマイカ

© 2017 Takeshi Tsutsuki

先代ではガソリンモデルが2Lエンジンしかなかったので、乗り比べると軽さを除くほぼ全ての点においてディーゼルモデルの方が優れている印象でしたが、今回の2.5Lモデルとディーゼルだと非常に悩ましい選択だと感じました。

ディーゼルの利点は、ディーゼルエンジンならではのトルクでしょうか。しかし、最高出力ではディーゼルを上回る2.5Lモデル投入により、その点も少々弱くなってしまいました。また、ディーゼルの燃料である軽油はレギュラーよりもリッター30円程度安いですが、車両本体価格の差約30万円の元を取るためには、最低でも10万km程度以上は乗らないと差額がチャラになりません。

以上を踏まえて考えると、個人的にはコーナリングも軽やかな25Sグレードの方がトータルバランス的におススメのような気がします。ただ、この辺は乗り方にもよりますので、一概には言えません。高速道路を使った長距離走行が多い方は、燃費がよいディーゼルのメリットが大きくなりますし、短距離の街乗りが多い方は、ディーゼルの特性上不調が出やすくなる可能性も上がると思うので、ガソリンの方がおススメかもしれません。

以上、新型CX-5の試乗レポートをお届けしましたが、皆さんもぜひディーラーさんで試乗をしてみてください。きっとCX-5の良さを感じていただけるかと思います。

新型CX-5 ガソリンモデル、ディーゼルモデル試乗動画

技術面とか疎い上に、ひょっとして前モデルに関して間違ったことを言っているかもしれませんが、試乗動画を作ってみましたのでぜひご覧ください。

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