主に自動車用ブレーキを中心に生産し、マクラーレンなどの高性能スポーツカーやトヨタ、レクサスなど多数のメーカーへパーツ供給を行っている「曙ブレーキ工業株式会社」が、この度「日本機械学会賞」を受賞しました。ブレーキで有名なブランドというと、すぐに「ブレンボ」の名前が挙がるかと思いますが、日本の「曙ブレーキ工業」もすごい会社なんです。
曙ブレーキ工業ってどんな会社?
曙ブレーキ工業は、1929年に曙石綿工業所として創設され、自動車用ブレーキを主に生産、1960年には社名を現在の曙ブレーキ工業株式会社に変更しました。2005年時点では米国の自動車部品メーカー・デルファイが筆頭株主でしたが、供給先のGMの経営不振などのあおりを受けて保有株を全てトヨタに売却、現在はトヨタが筆頭株主となっており、ドイツの同業大手のロバート・ボッシュとも提携しています。
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また、自動車用のブレーキみならず、新幹線のブレーキライニングおよびキャリパーなど、鉄道車両向けのブレーキも生産しており、なんと、新幹線の非常用ブレーキは1964年の開業以来の長きにわたり提供し続けています。
他にも「akebono」ブランドでモータースポーツへの部品供給も行っており、F1のマクラーレンや画像にあるマクラーレンの高性能スポーツカー「P1」、レクサスの「LFA」などにも曙のブレーキシステムが供給されています。
話は戻って、今回の「日本機械学会賞」受賞ですが、市販高性能ロードカーのブレーキ量産化、アルミモノブロックのキャリパーで軽量かつ高剛性の実現、1000度以上の温度に耐える黒鉛素材のパッドの開発などが評価されたもの。しかも、同じ部品、技術で2度も受賞する事は異例だそうです。
曙ブレーキさんには、日本の技術力の高さを世界に知らしめるために、これからもぜひ頑張ってほしいですね。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。