自動車任意保険の保険料が2018年(平成30年)より、損害保険会社各社とも一斉に値下げする方向で調整に入ったそうです。これは、自動ブレーキなどの安全装置の標準化が進んでいることにより、交通事故率が低下し、各損害保険会社の収益率が改善している事によるもの。
値下げ率については、損害保険各社でつくる損害保険料算出機構が、自動車任意保険で保険料の基準となる「参考純率」を、29度前半にも平均で8%程度下げる予定であることから、それに近い値下げ率になるようですが、保険金支払い額以外の人件費などの経費が単純に下がるわけではないので、実際には平均で5%程度の値下げになりそうです。
一般的な普通乗用車の平均の保険年額が7万円であるとして、およそ3~4千円の値下げといったところでしょうか。保険の補償内容が変わるわけではないので、消費者には何のデメリットもなく値下げとなるのはありがたいですね。
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また、記事タイトルにもあるように自動車保有者に対して強制的に加入義務が発生する自動車損害賠償責任保険(自賠責)も2017年4月から全車種平均で6.9%の引下げとなりました。こちらは、自家用普通乗用車24ヶ月の保険料が約2千円の値下げとなっています。
ちなみに、自賠責は自動車損害賠償保障法により加入が義務付けられている保険の為、営利目的という性質を持ち合わせておらず、「ノーロス・ノープロフィットの原則」をベースに作られています。運営上必要なコストを除けば、後はノーロス(損失なし)・ノープロフィット(利益なし)にするということですね。
2~3年に一度しか支払いタイミングもない事から、それほど自賠責の保険料を気にされている方も多くないとは思いますが、実は自賠責は数年に一度という結構な頻度で行われていて、近年で2011年と2013年に値上げが行われています。
今回の両保険の値下げは、自動ブレーキ等のアクティブセーフティー機能等による事故率低下によるものという事は先に述べましたが、これから先に販売される自動車はより安全機能強化がなされるでしょうから、更なる保険料の値下げが期待できそうですね。
ただ、安全機能強化の強化により、自動車価格も上がっているので、トータルで考えると自動車保有コストは単純に下がりませんが・・・。それでも、重大な事故が減ることは間違いなくよいことですので、今後の予防安全技術の向上に期待したいと思います。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。