昨年8月に正式発表された新型BMW Z4。ディーラーにも普通に展示車や試乗車が配備されるようになってきましたので、実車は一体どんな感じなのか見に行ってきました。
新型BMW Z4を見にディーラーへ
個人的にはかなり楽しみにしており、昨年8月にやっと正式発表された新型BMW Z4。まだまだ発表されたばかりの気分でしたが、よく考えてみれば発表から早8か月と日が経つのは早いものです。
そんな新型Z4ですが、わが街の地方ディーラーにもやっと普通に展示車や試乗車が配備されるようになりましたので、実車は一体どんな感じなのか見に行ってきました。
今回、できれば試乗もさせてもらいたかったところだったのですが、あいにく高速試乗会を実施しているとのことで、試乗車はお得意様の予約だけでフル回転。そんなわけで、仕方ないのでショールーム内の展示車両である最上級グレードの「M40i」を見てのエクステリアおよびインテリアの感想をお伝えしたいと思います。
画像とは違った実車の印象
まずは「M40i」の周りをぐるっと回って観察。そして最初に抱いた印象が「ゴツくて迫力満点」。
正直、今回の新型Z4には発表時からいい印象はあまり持っていませんでした。もちろん画像しか見ていないわけなのでサイズ感とかも正確に分からないし、フロント周りのデザイン、特にスイフトっぽいヘッドライトなんかも印象をネガティブな方向に感じさせていました。しかし、実車を見てみたらかなりの迫力。
従来型比で全長が85mm伸び、幅も75mm拡大され1865mmとなったボディはとにかくゴツい。写真で見ると先代となる2代目E89型(下の画像)は伸びやかで優雅なデザインで大きく見えるのに意外とコンパクトなのに対し、新型はそれとは逆に厚みを感じるせいかコンパクトに見えるのに実車は大柄。タイヤサイズが従来型よりはるかに大きいフロント255/35ZR19とリア275/35ZR19というのもその迫力感を感じさせるのに一役買っている気がします。
また、今回のZ4は原点回帰でルーフがシフトトップに変わったのも大きな変更点。よりスポーツカーとしてのカラーを強めたということから、これは正統な変更だとは思います。ただ、初代の幌のZ4を乗っていた自分としても実用面で優れる先代のハードトップは魅力的なので、ここは好みの分かれるところでしょう。
そして、エクステリアの全体から感じるイメージも初代、2代目とは大きく変わった印象です。先代までがどちらかというとファッショナブルかつ優雅で有機的な印象だったのに対し、新型はマシンという感じの無機的な印象です。自分の感覚としては、先代までが今のマツダ車のようなデザインだったのに対し、新型はレヴォーグとかのスバル車になっちゃったみたいな。
デザインに関してはこれまた好みによるところが大きいので人それぞれですが、自分は新型より先代の古典的ながら優雅で伸びやかなデザインが好きです。
インテリアはハイテクを感じさせるがシンプル
エクステリアは結構方向が変わったものの、インテリアは先代までのシンプルな路線を踏襲している印象でした。メーターパネルも画像のようにフル液晶になって、様々な情報が表示されたりハイテクさや技術の進歩を感じさせますが、センターコンソールをはじめスイッチ類は多くなく、操作はしやすそうです。
性能・機能は大幅に進化
そんな印象を持った新型Z4ですが、M40iに関して言えば動力性能は340ps、500Nmに大幅強化され、タイヤもカーマニアからは評判の悪いランフラットも廃止。先代では停車時しか開閉できなかったルーフも約50km/h以下であれば10秒で開閉可能になったりと様々な面で魅力的になっており、スポーツカーとしての性能は先代をはるかに超えていそうです。
ただお値段もなんだかんだでベースグレードとなる20iで700万円、M40iでは900万円位いってしまいそうなので、自分のような小市民にはなかなか手が出せないというところです。
今までのZ4の事を全て忘れた上で考えるととても魅力的な車ですし、とても欲しいと思うのですが、自分としてはデザインが大好きで中古市場価格もかなりこなれてきた先代Z4の35iあたりをますはいってみようかな、と思う今日この頃です。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。