今秋10月に開催の東京モーターショー2017の出展メーカーが、この度主催者から発表されました。今回の東京モーターショーの主催者テーマは「世界を、ここから動かそう。BEYOND THE MOTOR」。そのテーマのステートメント(宣言)は以下になります。
世界を、ここから動かそう。
クルマの進化は、これからどこへ向かうのだろう。その答えは、きっとひとつではない。もしかしたらそう遠くない未来、クルマという概念は今とはまるで違うものになるかもしれない。
けれど、思い出そう。クルマの本質とは何かを。
それは人を動かすものだ。ココロを動かすものだ。私たちの可能性をひろげ、自由にするものだ。
クルマが変われば人やモノだけでなくもっと多くのものを動かせる。社会を前進させ、境界を超えて世界をもっと自由にできる。
だからこそ東京モーターショーは、クルマという枠を超えて生まれ変わろうと思う。
世界最先端のナレッジがぶつかりあい、新たなイノベーションやビジネスを生み出すイベントへと進化する。時代とともに成長しながらモビリティ産業の次のミッションを指し示す。
さあ、回転数を上げよう。あらゆる境界を超えて、クルマの未来を拡張していく冒険のはじまりだ。
では、出展メーカーはどんな感じになってのでしょうか。ちなみに今回は、全出展者だと数が多すぎるので、乗用車メーカーに絞って見てみたいと思います。今回の出店は国内メーカーが8社9ブランド、海外メーカーが9社15ブランドとなっています。今回発表された、全出展者メーカーは以下の通り。
【国内メーカー・ブランド】
ダイハツ、ホンダ、レクサス、マツダ、三菱、日産、スバル、スズキ、トヨタ
【海外メーカー・ブランド】
Alpina、Audi、BMW、Citroën、DS、Mercedes-Benz、Mercedes-AMG、Mercedes-Maybach、Peugeot、Porsche、smart、smart Brabus、Renault、Volkswagen、VolvoCars
国内メーカーは当然全メーカー・ブランドが出展という感じですが、少々寂しいのは海外勢。まあ、基本的な出展メーカーに違いは無いのですが、前回まで3回連続で出展していたMINI、ジャガーやランドローバー、そして、日本でもそこそこ販売実績があると思われるアルファロメオが今回、出展をしていません。
某自動車評論家が「あまりの寂しさに主催者も水増し出展社リストを作るほど?」というニュース記事を書いていましたが、それはいつものことなので、何を言っているんだ?という感じではありますが、それでもMINI、アルファやフィアットが出展しないのはちょっと寂しいですね。参考までに今年のモーターショー含め、過去4回の乗用車出展メーカーを調べたら、以下のような感じでした。
2017 | 2015 | 2013 | 2011 | |
トヨタ | ○ | ○ | ○ | ○ |
レクサス | ○ | ○ | ○ | ○ |
日産 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ホンダ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マツダ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スバル | ○ | ○ | ○ | ○ |
三菱 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ダイハツ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スズキ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メルセデスベンツ | ○ | ○ | ○ | ○ |
AMG | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマート | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマートブラバス | ○ | |||
マイバッハ | ○ | ○ | ○ | |
BMW | ○ | ○ | ○ | ○ |
MINI | ○ | ○ | ○ | |
ALPINA | ○ | ○ | ○ | ○ |
アウディ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ポルシェ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フォルクスワーゲン | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジャガー | ○ | ○ | ○ | |
ランドローバー | ○ | ○ | ○ | |
レンジローバー | ○ | |||
ロータス | ○ | |||
フィアット | ○ | |||
アルファロメオ | ○ | |||
アバルト | ○ | |||
ジープ | ○ | |||
プジョー | ○ | ○ | ○ | ○ |
ルノー | ○ | ○ | ○ | ○ |
シトロエン | ○ | ○ | ○ | ○ |
DS | ○ | ○ | ||
ボルボ | ○ | ○ | ||
KTM | ○ | |||
ラディカル | ○ | ○ | ||
(海外メーカー数 計) | 15 | 21 | 16 | 18 |
東京モーターショー2017はどうなる?
前回のモーターショーで、出展メーカーが近年で一番多くなったにもかかわらず、今回また減ってしまったのは残念ですが、それと同時に国内メーカーももう少し頑張ってほしいものです。国内メーカーもここのところ、個人的にはインパクトある展示が正直ほとんどない気がします。
記憶に残っていて、展示ブースも盛況だったのは、前回はマツダの「RX-VISION」、そして前々回のホンダ「NSX」と「S660」くらい。それ以外は、ほとんど記憶に残ってないです。各メーカーさんとも、来場者の目が輝くような出展内容をぜひお願いしたいところですね。
世界的なモーターショーでは、何かしらのメーカーがワールドプレミアを行うにもかかわらず、最近の東京モーターショーではほとんどそういった事のない現状はモーターファンとしては寂しい限りです。出展メーカーが減るという事は十分な費用対効果が無いという事ですので、今後の為にもぜひ主催者は今後について真摯に考えて欲しいものですね。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。