5月4日にACEA(欧州自動車工業会)が発表した、2017年第1四半期(1~3月)のヨーロッパ市場におけるハイブリッド、EVなどの代替燃料車の販売実績によると、前年同期比で37.6%増加と代替燃料車の販売が大幅な伸びを示したとのこと。総販売台数は21万2945台。
日本市場では、過去から次世代自動車と呼ばれる事が多い、石油代替燃料により走る自動車ですが、ついにグローバルな市場でも日本と同様の傾向が顕著になってきたということでしょうか。ACEA公表による具体的な内訳は下記のグラフの通りです。
中でも特に大きな伸びを示したのがHEV(hybrid vehicles)で、前年同期比+61.2の大幅増となっています。続いては電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)などのECV(electrically chargeable vehicles)で、+29.9%の増となっており、LPG車などその他のAFV(alternative fuel vehicles)は、+10.4%増。
なお、HEVの大きな伸びの中には、トヨタの新型車「C-HR」も含まれており、トヨタ製品が次世代自動車販売増加の役割を果たしているのは間違いないようです。
参考までにヨーロッパの五大主要国毎の前年同期比は、スペインが+87.4%の大幅増、ドイツが+67.5%、イギリスが+29.9%、フランスが+24.8%、イタリアが+17.2%増となっています。
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個人的な趣味嗜好でいうと、内燃機関による大排気量NA車が好きなのですが、昨今の日本および世界の一部の国における自動車市場の流れでは、小排気量・省燃費という真逆の方向に進んでいます。そんな中でも、ヨーロッパなどに内燃機関・MT主流の市場が大きく残っているうちは、走る歓びを享受できる車はまだまだ無くならないと思っていたのですが、もうそんな時代もそれほど長く続かないのかもしれませんね・・・。
先日ご紹介した記事「これからのスーパーカーは電気自動車へ!?すごいEV5選 」に掲載したように、電気自動車でもスーパーカーと呼べるもの凄い車があるのは確かです。でも、日本で販売台数上位に常に入っているような某量産ハイブリッド車などのレベルでは、私のような人間にとって、到底走る歓びを得る事はできません。
自動車を取り巻く環境という流れの中で、いたしかたない事なのは分かっていますが、このニュースを見て、なんだか寂しい気持ちになってしまったのでした。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。