新車ディーラー、そして個人中古店の査定は?
続いて、この車両を元々購入したメーカー系新車ディーラーへ。事前に査定を依頼しておいたので、サクサクっと査定していただき、こちらも待つこと20分ほど。今回、下取りではなく買取のみなので、正直一番期待していなかったのですが、出てきた結果は大型買取店と同じ20万円。個人的には、自社でワンストップの大型店が15万円~と言っていた事を考えれば、全然妥当な提示だと思います。
そして、最後に自身のお付き合いがある個人経営の中古販売店へ。こちらも事前に査定をお願いしてあったのと、入庫ディーラーが査定して確認してもらってあるなら修理歴とかは確認無しでいいよねってことで、更に時短査定。結果、22万円くらいならOKとのこと。
査定額の差の理由は?
以上、今回の査定結果を書きましたが、車両が元々新車時でも安価な車種でそれなりに古いこともあり、全然大した差が出ませんでした。したがって、私の経験からどういった条件だと業態によって査定額に変化が出るか考えてみたいと思います。
まず、自社流通の大型店ですが、ここが恐らく一番査定額がタイミングで左右されます。自社で全国ネットワークを持っているので、人気の車種や引き合いが多くてタマ不足の車だと途端に高額査定になる可能性を秘めています。
人気なら相場が高くなるのはどの業態でも同じですが、自社流通の為に仕入れから小売りまでを短期間で一気にできるので、他よりコスト的に無理がきくんですね。ですので、今回のように人気車種でもなければ年式も新しくないと、高価買取を謳っているのに他店以下の査定なんてこともあり得るわけです。そういった理由で降り幅が一番大きいのがこの業態です。
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続いて新車ディーラーですが、基本的に自社ブランドや人気車以外は買取車をオークションに放出します。したがって、在庫リスクを考えると無理がききづらいという事になります。ただし、買い替えでの下取りとなると査定アップする可能性が高くなります。基本的にはその時のオークション相場に忠実なので、一番査定額の降り幅が小さいのがこの業態ではないでしょうか。
最後に小規模中古販売店ですが、こちらも売れそうな車であれば、自店での流通が可能なのでそれなりに頑張れます。小規模なので人的コストも大きくありません。今回は安い車だったのとお店的に売りやすい車だと判断されたのが、僅かではありますが好結果になったということかと思います。こちらも引き合いがちょうどある車両であれば、それなりの高額査定も期待できます。大型店と新車ディーラーの両方の性質を持ち合わせていると言っていいかもしれません。
結論、買取はどこですればいいのか?
残念ながら今回は大きな差が出なかったのですが、個人的な見解からすると、やはり複数業態のお店を今回のように回るというのが一番確実かと思います。だったら、最近頻繁に宣伝されている一括査定のサービスがいいのではないか、と考えられるかもしれませんが、あれもデメリットがあります。
特に少しでも高く売ろうとしてより多くの業者に依頼する時は要注意。競合が増えて、査定時間も複数回でかなり取られます。また、どこの業者もなりふり構わず駆け引きを仕掛けてきますので、それを理解した上でやり返せるくらいの百戦錬磨の手練れでないと、非常に後味の悪い結果も招きかねません。
それができるくらいの方は、一括査定サービスもよいかと思いますが、情に流されるような優しいタイプの方は絶対に止めておいた方がいいと、お伝えしておきます。それと他と比較できていない状態で「今日即決してくれたら他より・・・」みたいな決まり文句にも簡単に乗ってはいけません。酷い言い方すると、特殊詐欺と一緒で次々と判断を迫り、相手の判断力を奪う心理的作戦ですので。
以上、買取を検討される際の参考になれば幸いです。
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。