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【みっちー@ぶどう農家の激辛レビュー】マツダ 新型CX-5

更新日:

マツダの新型CX-5が2月より発売になった。
ちょっと前に試乗してきたので、レビューをば。

マツダ 新型CX-5

新型CX-5は、とても運転しやすい

結論から言うと、相変わらず運転しやすい。なおかつ非常に静か。

まず運転のしやすさだが、これはCX-5の伝統と言っていいかもしれない。ずっと小さなクルマを運転しているような見切りのしやすい車体感覚と豊富なインフォメーションは、さらに手前に引いたAピラーと若干大きくなったリアウィンドウ、リジットマウントされたステアリングラックによって増強された。ガラスに投影するHUDも見やすく、ドライバー以外には見えないから、同乗者が景色を楽しむ妨げにもならない。

ハンドリングも素直だし、アクセルレスポンスも良い。思うがまま走る基本は高いレベルで実現できているし、わざと大きめのロールをさせてみたときの、ロール軸の高さは適切で(ちょうど腰の位置でロールするので、恐怖感が全くない)、サスペンションの伸び方も、所謂脚の長いサスと言える接地感がしっかりしているもの。リバウンドスプリング内蔵ダンパの効果もあるだろうが、きちんと動くサスペンションでないと突っ張ったり、動きの妨げにもなるこのダンパを使いこなせているのは、設計の素性がいい証拠。多少渋い動きをするときもあったが、これはダンパやブッシュが馴染んでくれば解消される類。

i ActivAWD の効果はドライ路面でもわかる。後輪の押し出し感が鋭くなった気がするのは気のせい?ぐいぐい行きたい方向に後押しされる感覚は気持ちがいい。

ブレーキのフィーリングも明らかに向上した。初代では気になった制動初期の余計な喰いつき感が無くなり、踏力でもストロークでもコントロールしやすい。戻し側のフィーリングも良くて、完全停止寸前にごくわずかブレーキを戻し、スムーズに止まることも簡単にできる。ただし、ドライビングポジションが正しくない人は、効きが甘いと感じるかもしれない。


Gベクタリング・コントロールは相変わらずいい仕事をしていて、初めて運転しても自信を持ってハンドルを切れる。これは(GVCを装備しないロードスターを含め)マツダ車全てに言える美点。後部座席も体感したが、前と後ろがチグハグに動いている感じは全くなく、同じレールの上を走っているみたいで、ドライバーでなくてもクルマとの一体感を感じられる。もちろん不快な揺すられ感は皆無。

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車内空間も快適さが向上

マツダ 新型CX-5 インテリア

ついでに後部座席について言えば、資料を読んだ限りでは気に入らなかったシートバックの角度(トルソ角)が2°寝かされたことは、座面形状の見直しのためか気にならなかった。ただし、やはりもう一段寝かせると、ヘッドレストとも相まって明らかに首に負担がかかる。眠るならちょうどいい位置かもしれないが。

新設されたエアコンの吹き出し口も快適さの一助になってる。もともとマツダは伝統的に後部座席用ヒーターダクトを装備しているので、特に冬の快適さはワンランク上がった。

車内はかなり静か。外で聴いても明らかに静か。なにせ、ディーゼルエンジンのCX-5の後から走ってきた軽自動車の方がうるさかったのだから。車内の静かさには「質」が存在する。
ただ静かにするなら智慧は要らない。消音材や集音材を大量にぶち込んで、サスのブッシュやマウントを柔らかくすれば、どんなクルマも静かにできる。

ただ、それでは快適な空間にはならない。人の耳に届きやすい音まで減衰してしまうので、オーディオはもとより話し声が通らない。そこへ持ってきてレザーシート(音を反射しやすい)だったら、音の定置も悪くなって、静かなのに音負けという怪奇現象が発動しちゃう。初代セルシオが圧倒的な静かさでヨーロッパ勢をぶちかまして以来、こんな静かなだけの高級車は枚挙にいとまがない(初代セルシオは質の高い静かさなので、念のため)。

CX-5は静かな上に会話がしやすい(会話明瞭性を向上させた)室内を目指した。初代からエンジンノイズをまとめて効果的に消音するノイズトラップ的設計が効果を発揮し、低圧縮比ということもあってディーゼルとしては異例に静かだったが、新型はさらに対策した。

マツダ 新型CX-5 ホイール

既に他のモデルで採用済みのナチュラルサウンドスムーザー、ナチュラル周波数コントロールなどは当然。加えて外からの音は遮音ガラスや、空気の伝播しやすい穴をシールやモール、カバーで徹底的に塞ぐことで防ぎ、その上で防音材を適材適所で増やした。もちろん鉄板の共振点も対策。重量は初代比で40kgばかり増えているが、うち半分強が音対策分だそうだ。音対策で100kg以上重くなったクルマもある中で非常に優秀だ。

結果、静かな室内なので声がよく聞こえて会話も弾む、という当たり前と思われるが実は当たり前ではない室内を実現した。これは布シートでもレザーシートでも変わらない。BOSEあたりの知見も入っているのかもしれない。数人で一緒に試乗すればすぐわかるはず。

会話明瞭性は、乗る人全員が人馬一体感を得るためにも必須の性能だと思う。かてて加えて、必要な音は殺していない。緊急車両のサイレンや、エンジンの良い音の部分などはきちんと聞こえる。特にエンジン音は重要で、クルマとの対話の基本であることは、スポーツカー乗りなら必ず理解していただけるだろう。

とてもよくできた車だが、細部で改善の余地も・・・

マツダ 新型CX-5 インテリア

褒めまくってしまったが、改善の余地は多少ある。ディーゼルではステアリングの微振動が消しきれていない。気になるレベルではないが、デミオやCX-3より少し多め。むき出しのカップホルダも使いやすいが、取り外し式にして掃除がしやすい工夫もそろそろ欲しい。

全体的に正常進化し、デザインや質感は深化した新型だが、だからと言って初代CX-5が見劣りするかというとそんなことはない。SUVとしての大らかさや道具感、気の置けない感じは初代の方が優っていると思う。

新型CX-5は洗練されたSUVだが、その洗練はサルーンのそれ。似て非なる双子のような間柄。どちらも相棒、愛車として永く付き合える存在だし、遠くても近くても何処にでも乗って行きたくなるクルマである。

車とぶどうをこよなく愛する男。その異常とも言えるほどの愛の深さ故、その愛がしばしば毒に変わることも。愛車はNAロードスター。

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