ステアリングやシフト、その他のフィーリング
足周り以外でもステアリングやシフトのフィーリングも結構ロードスターと違いました。まずステアリングフィールは、ロードスターに比べて重量感があります。タイヤサイズが195/50R16から205/45R17になっていることも大きいかと思いますが、124スパイダーの方がなんだかワイルドで男っぽい感じです。
そして、今回試乗した6MTのシフトもロードスターとちょっと違いました。ロードスターほどショートでガチガチした感じではなく、少しマイルドで普通っぽい。同乗してくれたスタッフさんに「シフトの感じがロードスターと違いますよね?」と聞いたところ、「よく分かりましたね。124のシフトはNDロードスターのものではなく、NCロードスターのものなんです。」とのこと。なんでも、124スパイダーで出力アップした分、NDの部品では耐久性で問題が出る可能性があったので、そうなったそうです。
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それから、124スパイダーにはMT車にも「スポーツモード」のスイッチがあります。マツダ車だとガソリンエンジンのAT車にしか設定されない物なのですが、アバルトでは嬉しい事にMT車にも。マツダのようにスポーツモードON時には回転数を引っ張るだけみたいな感じではなく、プログラムでスロットル開度などを変更し、レスポンスを変えているのでしょうか。ちょうどスポーツカーなどでよくある社外のスロコンを付けたようなフィーリングですね。燃費は落ちそうですが、このモードの方が断然楽しいです。
最後に排気音ですが、124スパイダーの方が野太いワイルドなエギゾーストを奏でます。ロードスターRFも1.5LのSに比べるとワイルドな音をさせますが、それよりも更にという感じ。今回の試乗車は純正マフラーでしたが、オプションのマフラー「レコードモンツァ」だともっとレーシーで勇ましい音色になります。
124スパイダーとロードスターのどちらを選ぶのか!?
やはり、124スパイダーを選ぶ際に少なからずロードスターも気になると思うので、総括はこの2車種を比べてどうかというところで締めてみたいと思います。
まず、個人的に決定的な差はやはりエクステリアデザインだと思います。もう、これは完全に好みの問題です。イタリアンでオシャレっぽいながらもワイルドさがある124スパイダー。それに対し、魂動デザインによる繊細で美しいボディーラインを持つロードスター。端的に例えるなら、男性と女性のような違いでしょうか。この違いで、どちらかに惚れ込んだら、もうそれ以外の点は気にする必要ないかと思います。
走りや性能に関しては、パワー主義傾向やサーキット志向の強い方は断然124スパイダーがおススメかと思います。それに対し、軽さや自然なフィーリングを求める方はロードスターでしょうか。
以上、2車種の比較となってしまいましたが、124スパイダーはラテンの情熱的な血を引きながらも広島で生まれ「made in Japan」の躾のよさを持ち合わせた稀有な一台だと思います。海外ブランド車でありながらも、登録分類上は国産車扱いですしね。イタ・フラ車などが気にはなるけど、壊れやすいとかお金かかるんじゃないとか色々心配・・・そんな方は、イタリアと日本の奇跡のハーフ、「124スパイダー」をぜひイッちゃいましょう!(笑)
車の中でもスーパーカーを筆頭にスポーツ系や輸入車が特に大好きで、欲しいクルマは数え切れず。残りの人生であとどれくらいの数の車に乗れるだろうかと考えると、色々と悩みが尽きません・・・。